2012年4月10日(火) 志賀坂峠、十石峠、田口峠ツーリング

                                 参加者    : PaPaKo(VTR250)
                                 総走行距離 : 328km 25.8km/l


 8:40 道の駅 果樹公園あしがくぼ 埼玉県秩父郡横瀬町芦ヶ久保1915
 
 VTR250も昨年の10月20日に走ったきりで約半年間庭に眠ったままの状態です。
 そろそろ暖かくなってきて、秩父方面のアイズバーンもなくなった頃でしょうから、久しぶり
 にVTRのエンジンに火を入れます。
 今日の目的地は長野県。 峠道を走って春を感じてきたいと思います。

 走り慣れた国道463号線から国道299号線へ。 今日は「春の交通安全運動」期間中
 なので、無理をせずにノンビリ行きましょう。 路上の温度計は15℃。 まあまあの気温
 ですね。 道の駅あしがくぼが見えてきました。 コーヒータイムにしましょう。
 時間が早いのか、まだツーリングには早い時期なのか、バイクは1台しかいません。
 9:50 志賀坂峠(標高780m)
   埼玉県秩父郡小鹿野町〜群馬県多野郡神流町
 
 ひたすら国道299号線を走ります。
 秩父市街を抜け、小鹿野町の街中を通過
 します。ε=ε=ε=ε=ε=(o- -)o
 山道に入りました。 昨年10月にアドレス
 で走ったコースです。 民家が途切れ、深
 い森の中のワインディングに突入です。
 久しぶりのVTRの鼓動とパワーを楽しんで
 走っているとトンネルが見えてきました。
 志賀坂トンネルを抜け群馬県に突入です。
 10:00 九十の滝 群馬県多野郡神流町神ケ原
 
 国道299号線を5分ほど走ると「九十の滝」の案内板がありました。 こんな所に滝なんかあったっけと左折します。 道は猪平第二ダ
 ムという砂防ダムで行き止まり。 ここの駐車場にバイクを停め遊歩道を登ります。 急な階段を登り2分ほど歩くと吊橋が見えてきまし
 た。 ここからが大変。 なんといっても諏訪山頂への登山道。 簡単なバイク装備で来るような場所ではありません。 心臓はバクバク
 、足は悲鳴をあげています。 来てしまったことを後悔しながら歩くこと10分。 休憩所が見えてきました。 ここで一服しながら滝を探す
 と、斜面を下りて行く獣道の先に小さく滝の姿が見えました。 ゴロゴロした岩に足を滑らせながら斜面を下りますが限界です。 道がな
 くなっていました。 ここからの遠望であきらめます。(+_+) 帰り際、吊橋から見ると大して変わらない滝の姿が遠望できました。
 家に帰って調べると、皆さん吊橋からの遠望を勧めているんですね。 ショック!(>.<)
 10:30 瀬林の漣痕(恐竜の足跡) 群馬県多野郡神流町神ケ原瀬林1241−1
 
 国道299号線を北へ向かいます。 間物の集落の手前に湧水を発見しました。
 集落を越えさらに走ると右側にまっ平らな岩肌が現れます。 恐竜の足跡です。 約1億
 年前の中生代に、水深の浅い流れのあとが砂浜に残って化石となり、その後の地殻変動
 によって垂直に切り立って姿を現したそうです。 昭和60年(1985)に専門家の研究によ
 って恐竜の足跡として証明されました。 日本列島で初めての発見で、上部に横に並んで
 いる大きな穴が大型恐竜の足跡で、鉄柵左端から斜め右上に点々と続く小さな足跡が小
 型恐竜の足跡だそうです。

 この場所、しょっちゅう通るので知ってはいたけれど、こうやってマジマジと見るのは初め
 てです。
 10:35 逢瀬の滝
            群馬県多野郡神流町神ケ原
 
 恐竜の足跡駐車場先でまたもや湧水を発
 見! 気を良くして走ると何やら案内板を
 発見。 Uターンしてみると「逢瀬の滝」とあ
 ります。 空き地にバイクを停めると目の
 前に赤い鳥居が。 「逢瀬宮」と書いてあり
 ました。 さて・・・滝はどこ? とガードレー
 ルから下を覗くと・・・ありました。 落差は
 5mほどでしょうか? 深緑の水に落ちてい
 く滝がとてもきれいです。
 10:50 道の駅 上野 群馬県多野郡上野村勝山118

 神流川を渡り国道462号線(十石峠街道)と合流しました。 ここを左折して神流川に沿
 って走ります。 国道299号線(西上州やまびこ街道)です。 神流町から上野村へ入り
 ました。 道の駅「上野」の案内板が見えます。 ちょっとコーヒータイムにしましょう。

 缶コーヒーを飲みながらルートを確認しているとFJR1300(だったと思う・・・)さんが声をか
 けてくれました。 東久留米からだそうです。 お隣さんですね。 湯の沢トンネルのうどん
 屋さんに行くそうです。 気をつけて行って来て下さいね。
 
 私もそろそろ出発します。 ε=ε=ε=ε=ε=(o- -)o
 11:05 中正寺
          群馬県多野郡上野村楢原甲146

 父母トンネルを抜け、楢原トンネル手前で
 中正寺のシダレザクラの案内板発見!
 路地を右折します。 川を渡り道なりに走る
 と正面に中正寺が見えてきました。
 高台にある小さなお寺です。 本堂の前に
 は県天然記念物のシダレザクラが。 まだ
 花はまったく咲いていませんが、もう少しし
 たらきれいな花を咲かせるのでしょうね♪
 11:40 十石峠(標高1351m) 群馬県多野郡上野村〜長野県佐久郡佐久穂町
 
 国道299号線を西へ向かいます。ε=ε=ε=ε=ε=(o- -)o ぶどう峠へ向かう県道124号線を過ぎ、湯の沢トンネルへ向かう県道45
 号線を過ぎると道は急に細くなり峠の様相を見せ始めます。 ひとつひとつコーナーを抜けるたびに標高が上がっていきます。 路肩に
 は残雪が目立つようになって来ました。 そして・・・展望台が見えました。 十石峠到着! 昔、上州地方の山間部に信州佐久平から一
 日十石の米を運び込んでいたことから付けられた名前です。 十石峠の看板は雪に埋もれていました。
 12:10 自成寺 長野県南佐久郡佐久穂町余地1060
 
 長野県に入り国道299号線は下りになります。 道は徐々に広くなり、快適な道路に変わりました。 左手に古谷ダムが見えてきます。
 余地入口交差点を右折し県道108号線に入ります。 余地側に沿って1kmほど走ると左側に自成寺が見えてきました。 武田信玄が
 度々戦勝祈願に訪れたお寺です。 総門をくぐると両側に立派な杉の木が並ぶ石段になります。 この杉並木は以前「佐久町の名木」
 に指定されていました。 石段を上りきると、さらに次の石段があります。 その先には町文化財の山門が建っています。そして山門の
 先にも石段がありここを上りきると本堂に出ます。 奥行きの深い立派なお寺です。 
 12:30 宮浦神社
           長野県南佐久郡佐久穂町余地
 
 県道108号線を戻ると右側に太いケヤキ
 の木が見えます。 どうやら神社のようで
 す。 鳥居の右側にブロック塀にはさまれ
 たケヤキが。 以前佐久町の名木に指定
 されていた宮浦神社社叢です。 そして境
 内右側には最も大きな幹周6.3mのケヤ
 キの木が植わっています。 でもこれだけ
 の大きな木が天然記念物に指定されてい
 ないのですね。
 12:40 吉祥寺 長野県佐久市入沢3303
 
 県道2号線に入り八ヶ岳高原線を右に見
 ながら走ります。 羽黒下駅を過ぎると佐
 久市に入りました。 畑の中の道を右折し
 民家を抜けて行くと吉祥寺です。
 立派な杉並木を抜けて行くと市文化財の山
 門に出ます。 石段を上がり境内へ。 正
 面に本堂、右側には庫裏を持つ立派なお
 寺です。 境内にはシダレザクラの古木が
 数本植わっています。 緑の豊かなお寺で
 す。
 12:50 三条神社 長野県佐久市入沢3077-3
 
 吉祥寺から畑の中の細い道を北へ200m
 ほど進むと右側の山の中に鳥居が見えま
 す。 鳥居の奥には本殿を守る覆屋だけ
 の神社が見えます。 三条神社です。
 覆屋を覗くと市文化財の本殿が見えます。
 二間社流造の質素な本殿です。
 ここは山城の「入沢城跡」の西方にあたる
 そうです。
 12:55 大宮諏訪神社 長野県佐久市入沢3015
 
 三条神社から民家の間を北へ300m進むと大宮諏訪神社です。 こんどは打って変わって広い境内を持つ立派な神社です。
 4段ほどの石段先の鳥居から一直線に鳥居が4つ並んでいます。 ・・・っん、なんだか歩きにくい! 鳥居がどんどん小さくなっていきま
 す。 最後の鳥居は150cmくらいでしょうか。 こうやって無理やりお辞儀をさせているのでしょうか?
 さて、市文化財の本殿は・・・。 覆屋の中にあります。 覆屋は桟がいっぱいあって、肉眼では本殿を見ることができるのですが、写真
 を撮ると桟がじゃまでぼんやりとしか撮れません。 拝殿からのぞくと、かろうじて二間社流造であることがわかります。
 さて、お昼にしましょう。 でもこの辺あまり食堂がないんですよね。 唯一見つけておいた「鈴本食堂」に向かいます。 八ヶ岳高原線を
 渡って県道2号線を北へ向かいます。 臼田駅前を左折し、千曲川方面に向かうと右側に鈴本食堂があるのですが・・・ 満車。 店の
 前には5人ほどの人が並んでいます。 もう1時を過ぎているというのに・・・。(+_+) ほかに食堂もないし、待っている時間ももったいない
 ので今日は昼食はあきらめます。(>.<)
 13:20 新海三社神社
              長野県佐久市田口2329
 臼田駅前を通過し八ヶ岳高原線を渡ります
 。 県道93号線を西へ向かい、龍岡橋南
 交差点を左折します。 藤岡城五稜郭を右
 に見ながら進んで行くと左側に立派な鳥居
 が見えてきました。 新海三社神社です。
 源頼朝、武田信玄の他、足利氏、徳川氏
 など多くの武将が参詣した神社です。
 鳥居をくぐり民家の間の参道を進んで行く
 と、じゃり道に変わります。 ここからはい
 かにも神域と言った風情の立派なケヤキ
 に囲まれた参道になります。 ここから左
 回りに進んで行くと駐車場があります。
 参道に続く石段の先に拝殿が見えます。
 ケヤキ(左)とサワラ(右)の古木に守られ
 るように建っています。 拝殿の左側には
 神楽殿が。 そして拝殿の裏には赤く塗ら
 れた市文化財の西本社、中本社が並んで
 建っています。 そして少し離れた右側に
 は国重要文化財の東本社が、その後方に
 は国重要文化財の三重塔も見えます。
 そして鳥居から右へ行くと、東幸殿の前に
 元は国の天然記念物であった欅の御神木
 が植わっていました。
 14:00 龍岡城五稜郭
              長野県佐久市田口3000
 
 ここまで来たのだから龍岡城五稜郭に寄っ
 て行きます。 龍岡城五稜郭は、函館とと
 もに日本に2つしかない五つの稜が星形に
 突き出た擬洋式城郭です。 函館の五稜郭
 に3年遅れ、慶応3年(1867)に藩主松平乗
 謨によって築かれました。明治4年(1871)
 明治政府の城郭取り壊しによってそのほと
 んどが取り壊されてしまいました。 国指定
 の史跡です。
 14:20 雨川砂防ダム 長野県佐久市臼田町山の神
 
 そろそろ東京に向け出発しましょう。 県道93号線を雨川に沿って東へ向かいます。 大きな岩の両側を分岐して流れ落ちる「雨川山
 の神の滝(仮称)」の姿も見ることができます。 川を楽しみながらノンビリ走って行くと「雨川砂防ダム」に到着しました。 堤高28m、堤
 頂長126mもある重力式コンクリートダムですが、水を貯めるのが目的ではなく、土石流をせき止めるダムなので、一般に言う「ダム」
 には該当しないのですね。 でも、この砂防ダム・・・80万トンの水を蓄え、上水道、農業用水として利用されているんですよね。
 14:30 田口峠(標高1120m) 長野県佐久市田口
 
 県道93号線をひたすら西に進みます。 トンネルを抜けると田口峠の案内板がありました。 この峠、珍しいことに県境ではないんです
 よね。 長野と群馬の県境はこの峠から数km群馬県側に走ったところにあります。 ここからは下り坂。 対向車が来たらすれ違いで
 きないような細い道です。 道路の状況も落ち葉や亀裂があってあまり走りやすい道ではありません。 しばらく走るとついに田口峠が
 本当の姿を現しました。 170以上のカーブ、しかも下をのぞくと九十九折りになった道路が幾重にも見渡すことができます。 パッと視
 界には平行に走る5本の道路を見渡すことができます。 ヘアピンに継ぐヘアピン。 いつ終わるともわからないカーブが続きます。
 14:50 狭岩峡 長野県佐久市田口
 
 九十九折りの峠道の終点が狭岩峡です。 突然目の前に岩肌がバーンッという感じで現れます。 高さは30m以上あるのではないでし
 ょうか? 雨川の対岸の壁面です。 圧倒されるような岩肌を見ながら狭岩隧道をくぐると「狭岩峡」の案内板がある場所に出ます。
 バイクを停めて下を覗くと、ゴツゴツした岩の間を清流が流れているのが見えます。 落ち着く景色です。
 15:15 線ヶ滝(県天然記念物、名勝)
             群馬県甘楽郡南牧村星尾
 
 狭岩峡を過ぎると群馬県です。 でもここか
 らが田口峠最大の難所でした。(>.<)
 これでも県道・・・と思えるような細い道路で
 す。 かろうじて舗装はされていますが、亀
 裂が多数。 車が来るとバイクでもすれ違
 いが不可能です。 まだ、林道と名の付く道
 路の方がマシかもしれません。

 延々と林道のような県道を走ります。 4k
 mほど走ったでしょうか? 県道108号線
 と合流したあたりでやっとまともな道になり
 ました。 南牧村の集落に入り、県道201
 号線へ左折します。 ここから5kmほど上
 って行くと線ヶ滝の入口です。 でも、ここ駐
 車場がないんですね。 バイクは路肩に停
 められますが・・・。

 道路から遊歩道を歩きます。 上段から眺
 めると線ケ滝の姿が望めます。 かなり急
 な下り坂を3分くらい歩くと目の前に優美な
 滝の姿が見えました。 ここからでも全景を
 見ることができるのですが、目の前には鉄
 製の螺旋階段が。 滝壺まで行けるようで
 す。 細い螺旋階段を下り、その先の鉄梯
 子を降りると滝壺です。

 35mの滝が落ちる音を間近で聞くのは迫
 力ありますね。 そして水が冷たいのか、ヒ
 ンヤリしています。 左を見ると・・・滝壺か
 らの水が高い岩の間を流れ落ちています。
 両壁の高さは10m以上あるでしょう。 ここ
 から落ちたらひとたまりもないですね。

 見ごたえのある滝でした。v(^o^)v
 15:40 蝉の渓谷(県天然記念物、名勝)
             群馬県甘楽郡南牧村砥沢
 県道93号線に戻り東へ進みます。 南牧
 川に沿って走っていると左側に案内板を発
 見しました。 「蝉の渓谷」と書いてあります
 。 なんだろうと?とバイクを下り吊橋へ。
 切り立った岩に挟まれたものすごく狭い渓
 谷でした。 この岩壁を作る岩石は、秩父
 層群のチャートで、洪水時に河床を転がっ
 てきた大きな石が川底のチャートを砕きと
 り、河床面を下げていったと考えられてい
 ます。
 15:50 大仁田神社
         群馬県甘楽郡南牧村大仁田1668
 
 南牧村役場前を右折し、大仁田川に沿っ
 て進みます。 2kmほど走ると左側の石
 垣の上に大仁田神社が見えます。 大仁
 田神社から道路までパイプが下ろされ水
 が流れています。 「大仁田熊ノ神社銘水
 」です。 石垣の坂を上って行くと石段上に
 拝殿が見えます。 そしてその右側に村天
 然記念物の大杉が植わっていました。
 16:20 道の駅 上野
           群馬県多野郡上野村勝山118
 目的はすべて達成しました。 一路東京へ
 向かいます。 県道45号線、湯の沢トンネ
 ルを通過し、国道299号線に入りました。
 道の駅上野でトイレ休憩です。
 16:45 志賀坂峠(標高780m)
   群馬県多野郡神流町〜埼玉県秩父郡小鹿野町
 国道299号線をひた走ります。 古鉄橋を
 右折し小鹿野町方面へ。 そして最後の難
 関「志賀坂峠」到着。 いよいよ埼玉県突
 入です。
 17:55 道の駅 果樹公園あしがくぼ 埼玉県秩父郡横瀬町芦ヶ久保1915
 
 最後のワインディングを走りぬけ小鹿野町へ入りました。 ガソリン補給をして一気に秩
 父市街へ突入します。ε=ε=ε=ε=ε=(o- -)o
 秩父、横瀬を通過し、道の駅あしがくぼへ帰ってきました。 約10時間ぶりの帰還です。
 最後の休憩を取りましょう。 缶コーヒーを飲みながら一服。 ツーリングを達成した満足
 感に浸ります。 やはりバイクの姿は少ないですね。 CBR250Rと50ccスクーターとい
 う変わった女性の2人組とBMW(?)の男性ひとりだけです。
 
 さて、エネルギー充填完了! 一気に家に帰りましょう。(^ー^)ノ~~ 



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