2011年8月29〜30日(月・火) 福島県、「頑張ろう東北」一泊ツーリング

                                 集合時間  : 午前6時30分
                                 集合場所  : マクドナルド大宮バイパス与野店
                                 参加者    : PaPaKo ・ 工場長
                                 総走行距離 : 716km 30.7km/l
                                           (1日目400km、2日目316km)


 1日目(8/29)
 5:55 マクドナルド大宮バイパス与野店 埼玉県さいたま市中央区八王子1−4−15
 
 3/11の東北地方太平洋沖地震から約半年。 いまだ傷跡の癒えない東北に対し、追
 い討ちをかけるような風評被害。 今回のツーリングは、ほんの少しでも役に立てば・・・
 と、お金を消費するため福島県にツーリングに行くことにしました。
 しかし、ここのところめまぐるしく天気が変わり、二泊の予定が全日雨予報。 急遽行き先
 を変更すると、今度は関東全域が雨予報。 そして最後は・・・東北地方の天気が曇り予
 報に変わりました。 結局、二泊の予定を一泊に変更し福島県へ向かうことにしました。
 走行距離が長いので早めの集合。 ちょっと早すぎたかな?と集合場所へ到着すると、も
 う工場長は到着していました。 なんと5時に着いたそうです。
 それでは、一路福島県へ出発しましょう。ε=ε=ε=ε=ε=(o- -)o
 7:50 東北自動車道 上河内SA
               栃木県宇都宮市中里町
 
 国道17号線〜16号線〜県道3号線を走
 り、久喜ICから東北自動車道に乗りました
 。 もう秋の空気なのか、メッシュジャケット
 を通して身体に当たる風が涼しく感じます。
 通勤割引の限界、矢板ICで高速を下りる
 ので、上河内SAで休憩を取ります。
 売店を覗くと、U字工事が宣伝している「レ
 モン牛乳」を発見。 85円と格安です。
 ちょっと甘酸っぱい味の牛乳でした。
 8:50 八坂神社 栃木県矢板市土屋817
 
 いつもどおり矢板ICで高速を下り、国道4
 号線を北上します。 矢板市街を抜けると
 JR東北本線に最接近します。 ここで踏切
 を渡ると、右側の田んぼの中にポツンと1
 本の木が立っているのが見えます。 市天
 然記念物の八坂神社のスギです。 田んぼ
 の中の農道のような道を走って行くと木の
 下へたどり着けました。 八坂神社というか
 ら立派な建物と思っていたら、木の根元に
 小さな祠が建っていました。
 9:15 宗源寺 栃木県那須塩原市東町1−8
 
 国道4号線を北上、箒川を渡り太田市に入りました。 5kmほど走ると那須塩原市です。 三島交差点を右折すると正面に西那須野駅
 が見えてきました。 宗源寺は駅前左側にありました。 駅前であるにもかかわらず広い境内を持つ立派なお寺です。
 山門をくぐり境内に入ると右側に市天然記念物のエドヒガンザクラが植わっていました。 樹齢100年、樹高20mの立派な桜の木です。
 9:30 高柳温泉神社
            栃木県那須塩原市高柳243
 
 にしなすの運動公園を過ぎると正面に田ん
 ぼの緑が広がっています。 その真ん中に
 ポツンと小さな森が見えます。 小さな森の
 中にはプレハブのような社殿が建っていま
 した。 その奥に市天然記念物のエノキ
 植わっています。 二又に分かれた主幹の
 右側は途中で折れてしまっていますが、樹
 齢300年の立派な木でした。
 10:30 白河ハリストス正教会 福島県白河市愛宕町50
 
 那須町を通過し黒川を渡ると、ついに今回の目的地福島県に突入です。\(^o^)/
 白河市場内にある「まぐろ屋」で食事にしたかったのですが朝は9:30まで。 昼は11時
 からと半端な時間に到着しちゃったので、食事はあきらめ白河市街に向かいます。
 国道4号線から国道294号線に入り白河市役所を目指します。 あとはナビ任せで一方
 通行の路地を進んで行くと白い建物が見えてきました。 県文化財の白河ハリストス正教
 会聖堂です。
 大正4年(1915)に建立された現存するハリストス教会としては全国で5番目に古い洋風
 建築です。 十字型をした美しい建物でした。
 11:15 西光寺 福島県岩瀬郡鏡石町鏡沼97
 
 泉崎村、矢吹町を通過し、鏡石町に入りま
 した。 しかし、まったく知らない地名ばっか
 り・・・。
 町役場を通過し1kmほど先の交差点を右
 折すると西光寺です。
 本堂を覆い隠すように立っているのは、
 天然記念物のたらようの木です。 樹齢25
 0年になる古木です。
 11:55 相応寺
       福島県安達郡大玉村玉井字南町188
 
 須賀川市を抜け郡山市に入りました。 磐
 越道を通過すると、何か遠くに来たなって
 感じます。 本宮市に入り県道146号線を
 左折すると大玉村です。 道路の突き当た
 りにお寺が見えてきました。 相応寺です。
 赤い山門をくぐり境内へ。 本堂右側に大
 きな木が立っています。 村天然記念物の
 しだれ桜です。 樹齢350年になる大きく
 枝を広げた美しい姿の桜です。
 12:05 福満虚空蔵尊(馬場ザクラ)
       福島県安達郡大玉村玉井字石橋150
 
 相応寺から案内板に沿って500mほど走
 ると国天然記念物の馬場ザクラが見えてき
 ます。 福満虚空蔵尊の境内に立つ桜の
 木です。 しかし実物は・・・エッ、これ?っ
 て感じの木でした。 3本の主幹の内2本は
 切られ1本が残っているだけです。 源義
 家が駒止めに土に指した桜のムチが根付
 いたといわれる、樹齢1000年の桜です。
 12:20 十楽院
         福島県安達郡大玉村玉井字馬喰内
 
 馬場ザクラから大玉村役場を通過し次の
 路地を右折すると十楽院です。
 十楽院は弥生式土師器時代の遺跡に立っ
 ています。 本堂前に斜めに立っているの
 が村天然記念物のカヤです。 樹齢250年
 、樹高18.8mある大きな木です。 そのま
 ま上に登っていけそうな感じで、昔は小さな
 子供の絶好の遊び場所だったのだろうな
 ・・・と想像させてくれる木でした。
 12:40 成駒 福島県二本松市岳温泉1−115
 
 県道304号線から県道30号線を走ります
 。 畑の中の気持ち良い道です。 二本松
 市に入り目の前に集落が見えてきました。
 岳温泉です。 この温泉街の入口に「成駒」
 はあります。 大きな「ソースかつ丼」の看
 板。 躊躇することなく「ソースかつ丼(ヒレ
 )」を注文しました。 待つこと15分。 厚さ
 3cmのかつが2枚のっています。 外はパ
 リパリ、中はジューシー。 ソースの甘さも
 程よく大満足の一品です。φ(^O^)▽
 13:25 岳ダム 福島県二本松市岳温泉2
 
 岳温泉入口から右の細い路地を入って行くとすぐにダムが見えてきます。 堤高60mの重力式コンクリートダムです。
 深い緑色をしたダム湖に名前は付いていないみたいです。
 何の音もしない静かな山中に、秋の涼しい風が心地良いです。
 さて、ここからは走りのコースになります。 気合を入れて行きましょうか。 ε=ε=ε=ε=ε=(o- -)o
 14:25 磐梯吾妻スカイライン
           福島市町庭坂〜猪苗代町若宮
 
 国道459号線、115号線を走り土湯温泉
 をパスします。 県道5号線から70号線に
 入り、いよいよ正面に磐梯吾妻スカイライ
 ン高湯料金所が見えてきました。 平均標
 高1350mの大パノラマが広がる「日本の
 道100選」にも選ばれた最高の道路です。
 普段なら1150円かかる通行料も、観光客
 招致のため11月15日まで無料。 ここか
 らは自由走行です。ε=ε=ε=ε=(o- -)o
 つばくろ谷は完全に雲の中。 何も見えま
 せん。 そのまま走ると雲の上に出たのか
 一気に視界がひらけました。
 高さ50mの花崗岩の岩壁が露出する「霜
 降」を抜けると正面に「吾妻小富士」が見え
 てきました。
 浄土平に続くジグザグに上って行く道路を
 見ると何故かワクワクしちゃいます。
 途中から今走ってきた道を振り返ります。
 小さな盆地の中を走る道路。 緑に覆われ
 た山、灰色の不気味な山、いろんな景色が
 混ざり合って本当にきれいです。v(^o^)v
 14:50 浄土平駐車場(吾妻小富士)
         福島県福島市在庭坂字石方1−4
 
 浄土平駐車場に着きました。 普段なら駐
 車料金100円かかるのに、有料道路無料
 化に伴い、ここも無料。v(^o^)v
 ここにバイクを停め、吾妻小富士登山開始
 です。 吾妻小富士は。吾妻連峰のひとつ
 で標高1707mの山。 駐車場は標高16
 00mなので、たかだか107mの登山です
 。 楽勝と思っていたら・・・意外とキツイ。
 やっと山頂に到着しました。 今来た道を
 振り返ると、意外と高い所まで登って来た
 のですね。 私のVTRが米粒のように見え
 ます。 小さな達成感!
 そしていよいよ火口とご対面。 直径約45
 0m、火口壁から火口底の高低差は約70
 mの大きな穴です。 火口の反対側に人の
 姿が見えます。 火口壁一周は約1.5km
 で1時間ほどで回れるということなのですが
 ・・・体力のない私は、時間がないということ
 を理由にして・・・下山します。(+_+)
 2011年8月29日(月)15:15 10,000km達成 福島県福島市土湯温泉町
 
 浄土平駐車場を出発しようとしてトリップメーターを見ると9,997kmになっていました。
 浄土平駐車場を出て、約3km走ったところで10,000km到達です。
 
 2009年11月23日に納車されて、1年9か月目。 昨年はかなり走ったけれど、今年は
 アドレスV125Gとの2台持ちになったため、走る機会が減っちゃいました。
 さて、20,000kmはどこで迎えるのかな?
 15:50 磐梯吾妻レークライン(秋元湖) 猪苗代町若宮〜北塩原村桧原
 
 国道115号線から県道70号線に入り磐梯吾妻レークラインを目指します。 周りの景色も別荘地のような雰囲気に変わります。 しば
 らく走るとレークラインに入りました。 こちら側には料金所はないんですね。 少し走ると左側に湖が見えてきます。 秋元湖です。
 時間はまもなく4時。 西に傾いた太陽の照り返しがとてもきれいです。 でも写真は逆光で写しにくいのですが・・・。
 って宿のチェックインは4時の予定じゃなかったっけ? ヤバイ、先を急ぎましょう。
 16:15 磐梯山ゴールドライン
            北塩原村桧原〜磐梯町更科
 
 国道459号線に再び出ました。 左側に五
 色沼が見えます。 時間があったら立ち寄
 る予定だったのですが、この時間では全く
 無理。 先を急いでゴールドラインに入りま
 す。 黄金平という看板を発見。 何?って
 思って停まると、なんと正面に見えるのは
 磐梯山じゃないですか! 1888年の噴火
 口を見ることができる絶景ポイントです。
 17:10 東山第一ホテル
      福島県会津若松市東山町湯本下原257-3
 国道49号線から県道64号線に入り、若
 松市街を通り抜け宿に到着しました。
 早速、風呂に入り汗を流します。 温泉が
 あまりにも気持ち良いので、夕食の時間に
 も遅刻しちゃいました。 重ね重ねごめんな
 さい。 そして夕食。 このホテル自家製の
 お米です。 そして豪華さはないけど、素朴
 な郷土料理の数々に大満足です。 夕食
 後はいつもの散策。 でも温泉街は薄暗く
 誰も歩いていませんでした。
 2日目(8/30)
 6:00 東山温泉
           福島県会津若松市東山町湯本

 5:45に起床し、朝の東山温泉を散策しま
 す。 東山温泉は湯川に沿った1kmほど
 の小さな温泉街です。
 東山第一ホテルは温泉街の一番奥に位置
 するので、坂を下って温泉街の入口に向か
 います。 温泉街の入口、バス駅までやっ
 て来ました。 湯川沿いに立ち並ぶ温泉街
 です。 この時間ではまだ街は目覚めてい
 ないようですね。
 詠観橋の向こうには国登録文化財の向瀧
 が見えます。 明治6年(1873)創業の老舗
 旅館です。
 温泉街の入口にある旅館「瀧の湯」の駐車
 場から湯川をのぞくと伏見ケ滝が見えます
 。 ここから見えるのは雄滝でしょうか?
 温泉街の外れまで来たので坂を上って宿
 方面へ戻ります。 宿を通り過ぎ200mほ
 ど歩くと、滝見橋から雨降り滝を見ることが
 できます。 36個の岩盤を流れ落ちる優
 美な滝です。
 さて、そろそろ宿に戻ってひとっ風呂浴びま
 すか。
 8:55 東山第一ホテル
      福島県会津若松市東山町湯本下原257-3

 露天風呂にゆっくりとつかり、今日の鋭気
 を養いました。 そして朝からイカ刺しのつ
 いた贅沢な食事もいただきました。
 φ(^O^)▽ 7000円の宿泊費にもかかわ
 らず、これだけの食事を部屋出しにしてい
 ただき、さらにはバス・トイレ付きの部屋に
 ランクアップしていただきありがとうござい
 ました。 また会津に来る機会があったら
 利用させていただきますね。(^ー^)ノ~~ 
 9:00 東山ダム(湯の入り湖)
           福島県会津若松市門田町御山
 
 東山温泉から2kmほど南へ走ると東山ダ
 ムに到着します。 堤高70mのそこそこ大
 きな重力式コンクリートダムです。
 そして、抹茶のような色の水をたたえた湯
 の入り湖。 東山温泉より奥の集落は「湯
 の入り」と呼ばれていたため名付けられま
 した。
 
 ダムから湖に沿って200mほど走るとトン
 ネルがあります。 トンネルを抜けるとその
 上が絶壁になっています。 「屏風岩」です
 。 ダムができる前は深い谷で高い岩壁が
 そそり立っていたそうですが、現在は下側
 がダムの湖水に沈んでしまい、迫力が半減
 してしまいました。 それでも迫力ある絶壁
 です。
 9:25 飯盛山市営駐車場 福島県会津若松市一箕町八幡244
 
 県道325号線から「いにしえ夢街道」に入ります。 2kmほど走ると飯盛山入口交差点で
 す。 インターネットでよく書かれている悪徳駐車場からは、バイクのためなのかおいでお
 いではされませんでした。 交差点を左折し、市営の無料駐車場にバイクを停めます。
 さて、飯盛山観光にでかけましょう。
 9:35 旧正宗寺三匝堂(会津さざえ堂) 福島県会津若松市一箕町八幡字弁天下甲1404−2
 
 飯盛山へ上ります。 両側に並ぶ土産物屋を通り過ぎ、石段にたどり着きました。 右側
 には石段に沿ってスロープコンベアが設置されていますが、料金は250円。 足の悪い
 年寄りが乗るものと、石段を上って行きます。
 まずは混み合う前に写真を撮りたいので、白虎隊の墓に向かう前にさざえ堂に向かいま
 す。 最後の石段を上る手前、左側の細い路地に入ります。 少し行くと国重要文化財の
 旧正宗寺三匝堂(会津さざえ堂)が見えてきました。
 二重らせん構造の斜路をもつ平面六角形の特異な建物です。 堂内の回廊には三十三
 観音が祀られ、堂内を進むだけで巡礼ができるようになっています。 仏教の右繞三匝に
 基づいて、右回りに三回匝ることで参拝できるようになっていることから三匝堂といいます
 が、螺旋構造や外観がサザエに似ていることから「さざえ堂」と呼ばれています。
 9:40 厳島神社
  福島県会津若松市一箕町八幡字弁天下甲1405
 
 さざえ堂から左の坂を下っていきます。
 坂の途中に「白虎清水」を発見しました。
 慈母子育観音を祀った社の壁面から流れ
 落ちる清水です。

 坂を下りきると厳島神社です。 永徳年間
 (1381〜1383)に勧請されたといわれてい
 る神社です。
 
 この神社の奥には「戸ノ口堰洞穴」があり
 ます。 元禄年間(1615〜1624)から元禄
 年間(1688〜1703)にかけて猪苗代湖の水
 を会津地方へ引く為に掘られた堰です。
 天保3年(1832)から3年間かけて飯盛山
 の中腹から長さ約150mのトンネルを掘り
 進みました。
 戊辰戦争の際は白虎隊士中二番隊20名
 が若松城(鶴ケ城)に戻る際通った洞穴と
 しても有名です。
 9:50 旧滝沢本陣横山家住宅 福島県会津若松市一箕町八幡滝沢122
 
 厳島神社を後にします。 鳥居をくぐり少し進むと左側に森が見えます。 森の前に案内板があったので近づいて見ると、市天然記念物
 の太夫桜でした。 寛永3年(1626)、いつき太夫という名妓が殺害されその霊を弔うため植えられた桜で、現在の樹は二代目だそうで
 す。
 太夫桜から案内板に従って5分ほど歩くと、国重要文化財の旧滝沢本陣横山家住宅(主屋・座敷)が見えてきます。 滝沢本陣は若松
 城下から白河、江戸に至る旧白河街道沿いに建っています。 現存する建物は延宝6年(1678)に建てられ、会津藩主が白河街道を通
 る際の休息所として使用されていました。
 10:05 石部桜 福島県会津若松市一箕町八幡石部

 いにしえ夢街道から路地を入ります。 少し歩くと田んぼの中に出てしまいました。 こっちで良いんだよね?
 5分ほど歩いて行くと田んぼの真ん中に真ん丸い木が見えてきました。 市天然記念物の石部桜です。 樹齢600年の古木で会津五
 桜のひとつです。
 しかし、のどかな田園風景です。 右を見ると飯盛山とさざえ堂の屋根が見えます。
 10:30 白虎隊士の墓・自刃の跡 福島県会津若松市一箕町八幡弁天下
 
 今来た道を戻ります。 さざえ堂を通り過ぎ、飯盛山への石段へ。 最後の石段を上りきると広場になっています。 この広場左側に自
 刃した白虎隊十九士の眠る墓があります。 白虎隊は会津藩が組織した16歳から17歳の武家の男子によって構成された部隊です。
 慶応4年(1868年)、鳥羽・伏見の戦いにより戊辰戦争が勃発しました。 会津藩では若松城(鶴ヶ城)を死守するため街道口に主力部隊
 を展開させ、白虎隊も前線へ進軍しました。 このうち二番隊は戸ノ口原の戦いで決定的な打撃を受けて潰走し、飯盛山へと落ち延び
 ました。 飯盛山から眺めると市中が燃えており、これを若松城が落城したものと誤認して総勢20名が自刃を決行し、一命を取り留め
 た飯沼貞吉を除く19名が死亡しました。
 広場から右へ進みます。 遊歩道を歩いて行くと下り石段が。 その先に自刃の跡がありました。 左端には少年の石像が立っていま
 す。 額に右手をかざし遠くを見ているような姿です。 この少年の視線の先に鶴ヶ城が建っています。
 10:55 蚕養國神社 福島県会津若松市蚕養町61−1

 飯盛山の観光を終えたので、会津市街の観光に移ります。ε=ε=ε=ε=ε=(o- -)o
 白虎通りから滝沢東交差点を斜め左に入ります。 1kmほど走ると右側に蚕養國神社が見えてきました。
 弘仁2年(811)に勧請された陸奥一百座のひとつです。
 鳥居をくぐり参道を進むと、本社前右側には、市天然記念物の峰張ザクラが植わっています。 樹齢1000年になる御神木です。
 11:20 日本基督教団若松栄町教会
          福島県会津若松市西栄町8−36

 国道118号線に出ます。 1.5kmほど走
 り、ナビに従って右側の市街地に入ります。
 適当に路地をグルグル走っていると、白い
 教会が見えてきました。 国登録文化財の
 日本基督教団若松栄町教会です。 明治
 44年(1911)に建築された木造二階建の
 建物です。 野口英世は北小路にあった若
 松日本基督教会に通っており、信徒名簿の
 コピーを見ることができます。
 11:45 善龍寺 福島県会津若松市北青木13−32

 会津若松市街から「いにしえ夢街道」に戻り南へ向かいます。 小田橋を渡り左側の集落へ入ります。 目指す建福寺と善龍寺はこの
 左側にあるはずなのですが、なかなか見つかりません。 山に向かって走る道は全て行き止まり。 横移動できる道がないんです。
 結局行き過ぎてしまい戻る羽目に・・・。(+_+) そしてやっと善龍寺にたどり着くことができました。
 バイクを停め境内に入ると、石段上に白い土台をした市文化財の山門が見えます。 寛政9年(1797)に建立された竜宮造りの珍しい建
 築物です。
 善龍寺は寛永20年(1643)に建立された曹洞宗の寺院です。 この寺は会津藩家老西郷頼母一家の墓があることでも知られています。
 戊辰戦争の慶応4年(1868)8月23日西軍が若松城下に侵入した時、家老屋敷に残された頼母の母律子、妻千重子など家族9人と一
 族12人は戦いの足手まといとならないよう邸内で自刃してはてました。 この時の西郷千重子の辞世の句を記した「なよ竹の碑」が立て
 られています。
 11:55 建福寺 福島県会津若松市建福寺前7−3

 善龍寺からナビに従って裏通りを走ります。 ナビの指示で右折すると建福寺はありました。 一瞬通り過ぎてしまいそうになる、お寺ら
 しからぬ民家のような建物です。
 本堂右側には市天然記念物のシダレ桜が植わっています。 樹齢150年樹高15.5mの青々と葉を生い茂らせた元気な桜の木です。
 12:20 田季野 福島県会津若松市栄町5-31

 そろそろお昼の時間です。 会津若松市役
 所を目指します。 今日のお昼は市役所近
 くにある、元祖和箱飯の「田季野」です。
 一方通行の路地をグルグル回り、やっとた
 どり着きました。 めったに来れない場所な
 ので、奮発して一番高い「よくばり和箱飯」
 を注文。 待つこと20分。 宝石箱のよう
 な和箱飯に大感激。 馬肉の入ったけっと
 ばし焼きも美味しい。 もう大満足です。
 φ(^O^)▽
 13:30 高瀬の大木(ケヤキ) 福島県会津若松市神指町高瀬字五百地

 会津若松市内の目的地も大方見て回ったので、そろそろ東京方面に向かいます。
 でもその前に1か所立ち寄る所がありました。 国道252号線を走り七日町駅前を抜け
 ます。 中沢交差点から広がる畑を眺めると、1か所だけ緑の小山が見えます。
 国天然記念物の高瀬の大木です。 樹齢500年になるケヤキの巨木です、
 慶長年間(1596-1615)に上杉景勝が築城した神指城跡の東北隅の土塁上に立っていま
 す。 築城前からすでに大木であったことが知られています。 関ヶ原の合戦で西軍が敗
 れ、景勝は途中で築城を中止したのですが、城が完成していたらこの木はなくなっていた
 のでしょうか?
 鶴乃江酒造の仕込水・闇川橋の清水・上小塩湧水

 そろそろ南に向かわなければならない時間になってきました。 国道252号線に戻り七日町駅前を抜けます。 国道118号線にぶつか
 る手前で水場を発見しました。 鶴乃江酒造の仕込水です。
 国道118号線を南下し、芦ノ牧温泉を目指します。 会津鉄道線「芦ノ牧温泉」駅を通り過ぎ、阿賀川を渡らずに左折し旧道に入ります。
 すぐに闇川橋があり、端の手前右側「正泥窯工房」の敷地内に「休んでいかんしょ」と書かれた看板が立っています。 闇川橋の清水
 す。
 闇川橋から200mほど行くと右側に「会津若松市水道部上小塩増圧ポンプ場」があります。 その向かい側の茂みの中にコンクリート
 製の枡があります。 ここから水が流れ出ていました。 上小塩清水です。
 一気に3か所の湧水ゲットです。v(^o^)v
 14:30 大川ダム(若郷湖) 福島県南会津郡下郷町小沼崎字平石地

 国道118号線に戻りました。 芦ノ牧温泉です。 トンネルをくぐり少し走ると下郷町に入りました。
 小沼崎トンネルを抜けると左側にダムが見えます。 阿賀川に架かる堤高75mの重力式コンクリート・フィル複合ダムです。 ダム湖の
 若郷湖は、水没地域である会津若松市と下郷町のそれぞれから1字を取って組み合わせた名前です。
 14:55 小野観音堂 福島県南会津郡下郷町湯野上堂後甲386

 国道121号線から県道329号線に右折します。 すぐ右に入る山道があり「小野観音堂」の案内板が立っています。 ここを右折しクネ
 クネの山道を1kmほど上ると小野観音堂に到着です。
 杉木立の中の50段ほどの石段を登り、正門をくぐると広場になっています。 その先、20段ほどの石段の上に町文化財の小野観音堂
 はありました。 小野観音堂は文化10年(1813)に創建され、元禄11年(1698)には御蔵入三十三観音霊場の第十番札所に選定され
 た古刹です。
 15:15 大内宿 福島県南会津郡下郷町大内

 県道329号線を走ります。 けっこう楽しい
 ワインディングです。 楽しんで走っている
 と急に目の前が開けました。 大内宿に到
 着です。
 駐車場にバイクを停めようとすると、係員
 が「バイクは道路脇の歩道に停めて」と言
 ってきました。 ラッキー! 駐車料金が浮
 きました。
 宿場内に入ると、道の両側に茅葺屋根の
 建物が450mに渡ってズラッと並んでいま
 す。 大内宿は会津若松と日光を繋ぐ会津
 西街道(下野街道)の宿場町です。 昭和5
 6年(1981)に宿場町としては妻籠宿、奈良
 井宿に次いで全国3番目に重要伝統的建
 造物群保存地区に選定されました。
 でも、全ての建物が土産物屋なので、なん
 だか商店街みたいですね。 道の両側の
 水路には冷たい湧水が流れています。
 そこではラムネが冷されていました。
 道の突き当たりにある「子安観音堂」に上
 ると宿場町の全容が一望できます。
 とえもきれいな町並みです。
 15:35 大内宿 三澤屋 福島県南会津郡下郷町大内字山本26−1

 せっかくここまで来たのだから、ここは外せないでしょう! 三澤屋に向かいます。 こんな時間なので行列はありません。 でも店内に
 は5組ほどの客がいました。 さすが有名店です。
 迷うことなく「高遠そば」を注文。 すぐにインゲン豆の塩茹でと白菜のお新香が出てきました。 食べながら待っていると・・・ついに高遠
 そばが出てきました。 熱いそばを予想していたんだけど冷たいそばなんですね。 そばの上に大根おろしと削り節がたっぷり。 そして
 なによりもインパクトがあるのが、すくいやすいように湾曲した1本の長ネギです。 がんばってネギですくってひと口食べると・・・最初は
 大根のピリ辛さが、そしてその後大根の甘みが広がっていきます。 ネギをガリガリかじりながら完食しました。 美味しかった〜。
 ごちそうさまでした。φ(^O^)▽  この「そば」、大内宿三澤屋の深井戸から汲み上げた地下水でうっているとのこと。 花春酒造で造っ
 ている「雪中百花、大内宿」の仕込水でもあるんだから美味しいはずですよね。 同じ敷地内にある只浦酒店の前にはその井戸があり
 ました。
 16:25 八幡のケヤキ
       福島県南会津郡下郷町中山字中平18

 県道131号線(日光街道)を南下します。
 何もない森の中の道路を走っていると、急
 に視界が開け集落に出ました。 この集落
 中ほどの道路脇に大きな木が立っていま
 す。 樹齢950年の町天然記念物「八幡
 のケヤキ」です。
 道路にかぶさるように立つケヤキは、樹高
 36mある美しい樹形をした古木でした。
 16:35 長寿の水 福島県南会津郡下郷町栄富字高倉原

 県道131号線を走り、中山峠を越えます。 道は下りになりコーナーを楽しんでいると、
 左カーブの外側が駐車スペースになっています。 何だろうと速度を落とすと、「長寿の水
 」と書かれた案内板が立っていました。
 高倉山(1307.5m)が蓄えた地下から湧き出る水だそうです。 手入れの行き届いた水場
 で、奥は公園のようになっています。
 地元の方が大切にしているのでしょうね。 皆さん、きれいに利用させていただきましょう
 ね。
 16:50 中ノ沢観音堂
     福島県南会津郡下郷町中妻字観音前228

 日が暮れるまで時間がなくなってきました。
 先を急ぎましょう。
 国道289号線から県道347号線に入り北
 上します。 2kmほど走ると案内板発見。
 路地の奥に国重要文化財の中ノ沢観音堂
 が見えました。 室町時代に再建された建
 物で、御蔵入三十三観音霊場の第十一番
 札所にもなっています。
 17:05 塔のへつり
           福島県南会津郡下郷町弥五島

 県道347号線から阿賀川を渡り国道121
 号線側に出ます。 会津鉄道を渡ると塔の
 へつりはすぐそこです。
 さすがこの時間、土産物屋はシャッターを
 下ろしており、店先にバイクを停めることが
 できました。 ラッキー。v(^o^)v

 塔のへつりは、福島県会津地方の南会津
 東部を流れる阿賀川(大川)が、百万年の
 歳月をかけて浸食と風化を繰り返してでき
 た全長200mの渓谷です。 国の天然記
 念物にも指定されています。
 「へつり」 とは会津地方の方言で、川に迫
 った険しい断崖のことです。 一帯は第三
 系凝灰岩、凝灰角礫岩、頁岩などが互い
 違いになっていて、その軟岩部が長年の歳
 月による浸食と風化の作用によって形成さ
 れた柱状の断崖です。
 左から屏風岩、烏帽子岩、護摩塔岩、像
 塔岩、尾形塔岩、九輪塔岩、櫓塔岩、獅子
 塔岩、鷹塔岩、鷲塔岩などがあります。
 吊橋を渡って対岸に行くと、これらの岩の
 上を巡る遊歩道がありますが、経年による
 崩落等のため、現在は吊橋付近の舞台岩
 周辺以外は立ち入り禁止となっています。

 そそり立つ岸壁より水面尾奇怪な岩のほう
 が目に付いてしまいます。

                        
 この岩、ガメラの頭に見えるのは私だけで
 しょうか?               
 17:40 旭ダム 福島県南会津郡下郷町

 そろそろ帰ろうと国道289号線に入ると右
 側にダムが見えました。 こんな所にダム
 なんてあったっけ? ってことで路地を入っ
 て行きました。
 昭和電工(株)所有の旭ダムでした。
 堤高16.1mの小さなダムです。 ダム下
 流側の川は、塔のへつりのような侵食され
 た渓谷でした。
 18:00 剣桂展望台
            福島県西白河郡西郷村真船

 国道289号線(甲子道路)を西へ向かいま
 す。 めちゃくちゃ良い道路です。 20年ほ
 ど前に甲子温泉「大黒屋」に泊まったことが
 あるけど、こんな道路なかったよな?
 とにかくトンネルの多い道路です。
 きびたきトンネルを抜けると左に広場があ
 ります。 剣桂展望台? 何が見えるんだ
 ろう? 結局わかりませんでした。
 きれいな橋を撮影して先へ進みます。 
 18:30 福島−栃木県境
 たしかボルケーノハイウェイって無料になっ
 たんだよね・・・ってことで県道290号線へ
 右折します。 すぐに日没。 辺りは真っ暗
 に。 しばらく走ると目の前にボウッと案内
 板が見えてきました。 県境に到着です。
 ここからは下り坂。 明るければ楽しいコー
 ナーを注意深く走ります。
 18:45 那須湯元温泉 殺生石園地
 なんだか硫黄の匂いがしてきました。 2年
 ぶりの那須湯元温泉です。 でも何も見え
 ません。
 19:45 東北自動車道 上河内SA
               栃木県宇都宮市今里町
 
 那須の別荘地を通過し、那須ICから東北
 自動車道にのりました。 そろそろお腹も
 減ってきたので上河内SAで夕食にします。
 ここは何と言っても餃子でしょう。 W餃子
 ライス800円です。 半分かじると中から
 肉汁がジュワ〜。 ごちそうさまでした。
 それでは気を付けて東京へ戻りますか。
 工場長、2日間ありがとうございました。
 またね〜。(^ー^)ノ~~



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